金価格、今こそ見直すべき時代に──ジュエリーを「リメイク」という形でよみがえらせる理由

金の価格が高騰している今、手元にあるジュエリーの価値を改めて見直す方が増えています。使われなくなった指輪やネックレス、大切な人から受け継いだ思い出の品──それらを「リメイク」することで、今の暮らしに寄り添う新しいジュエリーへと生まれ変わらせることができます。

本記事では、東京・上野の老舗銭湯「燕湯」2階にあるハワイアンジュエリー工房「Waioli」の職人・橋爪隆宏による、ジュエリーリメイクの考え方やこだわり、実際の制作の流れについてご紹介します。思い出を大切にしながら、日々に新たな輝きを取り戻す──そんなリメイクの魅力をお伝えします。

この記事をシェアする

  • Line
金価格、今こそ見直すべき時代に──ジュエリーを「リメイク」という形でよみがえらせる理由

1. 金(ゴールド)の価格、今どれほど上がっているのか?

近年、金価格(ゴールドの相場)は世界的に高騰を続けており、日本国内でもその影響が強く感じられています。
2025年9月12日現在、金の店頭小売価格は1グラムあたり 約19,100円前後と報告されています。

また、比較すると以下のような実感も得られます:

2020年1月には1グラムあたり約5,590円だった金価格が、現在では3倍以上になっているという見方もあります。
このような上昇は、一時的なものではなく、世界経済の不透明感、インフレ懸念、各国中央銀行による買い入れ強化などによって長期的なトレンドとなっています。

2. なぜ今、ジュエリーの「リメイク」が注目されるのか?

(1)相場高騰下での「素材買い足し」の負担

ジュエリーの新作を作る際、素材としてのゴールドを新たに購入する場合、相場の高止まりは大きなコスト増になります。
とくに純金であったり、18金・プラチナなどを使用する場合には、その影響は無視できません。

(2)“眠っている”ジュエリーが価値を持っている

一方で、多くの方がタンスやジュエリーケースに眠らせているアクセサリーや古い指輪、ネックレス。
たとえば母から譲られた婚約指輪や、思い出のリングなど、素材そのものに物語があり、使い手の想いが込められています。
これらを再利用することで、新しく素材を買い足すよりも経済的かつ環境にも優しいリメイクが可能になります。

(3)相場高の“追い風”としてのリメイク

金相場が高騰している今こそ、リメイクの“価値”が高まるタイミングです。
古いジュエリーの素材を活用することで、相場高による新規購入コストを抑えつつ、新しいデザインを生み出せる。
素材の相場が上がっている今だからこそ、眠っていたジュエリーも資産として見直され、リメイクそのものが価値のある選択肢になります。

3. WAIOLIの「リメイク」が選ばれる理由

(1)職人による対話型・オーダーメイドのリメイク体験

WAIOLI(ワイオリ)では、オーナー職人・橋爪隆宏が、いま実際にその場でデザインを描きながらお客様と対話を重ね、一点一点、大切な想いと形をすり合わせていく「特別な体験」をご提供しています。
和彫り技術を応用したハワイアンモチーフ(ホヌ・マイレ・プルメリアなど)を組み込むことで、デザインとしての魅力も、ストーリー性も高まります。

(2)ディープカット技術という唯一無二の彫り

一般的な彫りよりも5倍以上の時間をかけて彫られる「ディープカット」
立体的で躍動感のある彫りを施せる技術は、日本国内で橋爪のみが扱える唯一無二の技です。
リメイクにおいても、古い素材が新たな命を得て、深みと存在感を増してよみがえります。

(3)安心のアフターサービス

リメイク後も安心してお使いいただけるよう、新品仕上げ・彫り直しが生涯無料という保証や、サイズ直し1回無料対応など、
既存のジュエリー以上に長く愛用いただける仕組みが整っています。

(4)工房併設ならではの見学・体験機会

工房が燕湯の2階に併設されていることで、実際の制作現場を見学したり、体験したりすることが可能です。
さらに、修理は最短15分で対応。
リメイクされるお客様にも「安心」「親しみ」「信頼」の感覚を持っていただけます。

4. ケーススタディ:リメイクによって得られる価値とは?

祖母から譲られたリングを、新しいペンダントに

古いリングをそのまま使わず、新たな形(たとえばペンダントトップ)に仕立て直すことで、素材の価値だけでなく、想いまで引き継がれる作品になります。
金相場の高騰下でも、素材費を抑えながらも新しい作品を手にすることが可能です。

複数のアクセサリーをまとめて、モダンなバングルに

使っていないペンダントや小物を集め、一つのバングルにリメイク。
素材を使い回すことで高品質な金属の買い足しを最小限にしつつ、より強い個性を持つ一点に。
WAIOLIの技術なら、彫りも厚みも存在感もしっかりとした仕上がりになります。

婚約指輪のセンターストーンを残しながら、新たなリングに再構成

中心の石を保持しつつ、リング本体だけをモダンなデザインに。
素材部分はリメイクで再利用。思い出も、使いやすさ(着け心地)も、新しさも、すべて取り入れられる形になります。

5. なぜ“今”がリメイクに最適なタイミングなのか?

金相場の高騰は、今後もしばらく続く可能性が高いと見られているため、
今リメイクを検討することで将来的なコスト負担を軽減できるチャンスです。

素材を持ち込むリメイクなら、店舗にある在庫・素材を使うよりも、金相場の影響を低減できる柔軟性があります。
なによりも、思い出の形を変えつつ保つ、「大切なものを使う」選択は、価値観の観点でも非常に魅力的です。

6. リメイクの流れ(WAIOLIの場合)

ご相談・来店予約
古いジュエリーをお持ちいただき、職人との対話がスタート。
素材の状態やご希望をお聞きします。

デザインのご提案
目の前でデザインを描きながら、モチーフや形状、宝石、幅・厚み、刻印などを決めていきます。

見積もり・製作開始
金相場を踏まえた上で、素材再利用によるコストメリットも含めた費用感をご提示。

制作と仕上げ
ディープカットなどの技術を用いて彫り、丁寧に仕上げます。

アフターサービス
新品仕上げ・彫り直し・サイズ直しなどを生涯無料でサポート。
末永くお使いいただけます。

7. まとめ:「リメイク」は、想いと価値を未来へつなぐ選択

金価格の上昇という現実に直面する今だからこそ、眠る素材を活かし、新しい形に生まれ変わらせる「リメイク」が非常に有効な選択肢です。
WAIOLIならではの対話重視のオーダー体験、唯一無二の彫り技術、生涯にわたるアフターサービスにより、他にはない安心感と特別感をお届けします。
単なる装飾品ではなく、大切な方とのつながり、人生の節目、未来へのきっかけとなるジュエリーとして。
今こそ、“眠っていたジュエリーを、もう一度輝かせる”形──「リメイク」という選択を考えてみませんか?

この記事を書いた人

橋爪 隆宏Takahiro Hashizume

ハワイアンジュエリーの魅力に目覚め、独学で学びつつ、2012年に「Hawaiian Jewelry WAIOLI」を実家の銭湯の2階部分にオープン。翌年には本場ハワイで、ディープカットの技術を編み出したとされる現地トップブランドの技術者から直々にディープカットを学び、その技術を習得。現在、日本で唯一本場直伝のディープカットを施せる、エングレーバー(手彫り職人)。

この記事をシェアする

  • Line
電話相談 WEB問合せ LINE相談